圧倒的な返礼品の取扱数と還元率が魅力の「楽天ふるさと納税」。
2023年12月のSPU (スーパーポイントアッププログラム)の大幅改訂により、楽天ふるさと納税が利用しづらくなりました。
各種クレカ修業でアマゾンギフト券チャージ残高が貯まっていたこともあり、今回はAmazon Pay決済でふるさと納税をしてみました。
- どのサイトも「最大●%」とアピールしてるけど、庶民の現実的な還元率はぶっちゃけ何%なのか知りたい。
- Amazon Payが使えるふるさと納税サイトはどこか？楽天ふるさと納税を含め、現実的な還元率で比較した場合にどこが一番お得か。
- 楽天ふるさと納税、その他のサイトの違いは？今後どう使い分けたらいいか知りたい。
という方に向けた内容です。
楽天ふるさと納税「最大30.5%還元」のしくみ
改訂後SPUは16.5倍だがP還元最大効率は月間利用5万円まで
楽天SPUは楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行、楽天証券など楽天経済圏の各種サービスの利用状況に応じて楽天市場内のポイント還元率が優遇されるサービスです。
改訂後のSPUは最大15.5倍→16.5倍と一見条件アップと思いきや、月間のポイント付与上限が大幅ダウンしました。
ポイント付与上限は利用する楽天サービスにより500P〜5,000Pと異なりますが、楽天市場での月間利用金額5万円で足切りとなります。（楽天市場公式サイト：SPUの特典内容変更について）
また、改訂後のSPUは楽天モバイルユーザーがより特典を受けやすい設計になっていますが、MAXの16.5倍にするには楽天グループのサービスを14種類制覇が必要です（楽天市場公式サイト：SPU対象サービス・対象条件）。
一部サービスはAndroidのみだったり、特典の条件に一定額以上の利用が必要なので現実的には10%前後が着地点と言えるでしょう。
ちなみに私のSPUは9.8倍です
- 通常会員：1倍
- 楽天モバイル：+4倍
- 楽天ひかり：+2倍
- 楽天カード：+2倍
- 楽天カード引落口座設定：+0.3倍
- 楽天証券投資信託ポイント利用：+0.5倍
ふるさと納税と買い回りで10倍達成はかなり厳しい
2023年のふるさと納税全国平均寄付額は10.3万円。ワンストップ特例制度を利用できるのは5回までなので、単純計算で1回あたりの寄付額は2万円前後。(別途確定申告する場合は寄付先数の制限はありません。
楽天市場お買い物マラソンやスーパーセールの買い回りで10店舗制覇して10倍を狙うには
「ふるさと納税2万円+3,000円の買い物×9店舗」
をしないと達成できません。中には1万円未満の返礼品もありますが、送料の占める割合が大きくな理、あまり得策ではありません。
また物流業界の働き方改革（2024年問題）を考慮するとなるべく配送頻度は少なくしたいところ。
私の場合、楽天市場での買い物は主に近所のスーパーで買えない食品や業務用（サロン用）シャンプーのまとめ買いがメインなので1店舗あたりの決済金額が5,000円〜1万円の場合が上限5万円で買い回りで切るのはせいぜい3〜5店舗（通常ポイント+2〜4%）です。
ちなみにラクマ（楽天が運営するフリマアプリ）で期間中に1,000円以上利用した分も買い回りにカウントされ、最大+11%になりますがポイントアップ狙いでわざわざ買い物するのは手段の目的化で本末転倒です。
その他特典4%は一部運しだい
5と0のつく日で楽天カード決済→ +1%
毎月5と0のつく日に楽天市場で楽天カードを利用すると+1%還元されるのでお買い物マラソンやスーパーセール期間中で「5と0のつく日」を狙ってお買い物をするのが楽天経済圏ポイ活民の間ではいわば常識になっています。
39ショップ(3,980円以上で送料無料)→ +1% 要事前エントリー
対象ショップで3,980円以上の買い物をすると+1%になり、ふるさと納税含め楽天市場の95%の店舗/自治体が参加しているので「楽天お買い物マラソン/スーパーセール」や「5と0のつく日」と併用できます。
勝ったら倍→ +1〜2% 適用は運しだい
勝ったら倍キャンペーンとは、楽天がスポンサーとなっているスポーツチームの勝敗によってポイントUPが行われるキャンペーンです。対象のスポーツチームは次の2チーム：
- 東北楽天ゴールデンイーグルス(プロ野球、パ・リーグ)
- ヴィッセル神戸(サッカー、J1)
試合に勝った翌日0:00〜23:59までの楽天市場利用に特典が加算されます。単独勝利は2倍（通常ポイント+1%）、W勝利は3倍（同+2%）です。
お買い物マラソンやスーパーセールはほとんどの場合、期間中に「5と0」のつく日が2回あるので1回目の「5と0のつく日」に運良く勝ったら倍キャンペーンが開催されていたら迷わずエントリー＆その日に買い物。開催がなかったら2回目の「5と0のつく日」を待つのが良いです。
楽天ふるさと納税は年2〜3回開催の「超ポイントバック祭」を狙う
ほぼ毎月開催されるお買い物マラソン/スーパーセールの買い回りでポイント10倍を狙うのは至難の技。
楽天ふるさと納税を利用する場合は買い回り店舗数ではなく決済金額に応じてポイントアップする「超ポイントバック祭」が狙い目です。
ただし超ポイントバック際は過去に2〜3回/年のペース（直近では1月と12月のみ）でしか開催されていないので5万円以上の寄付をする場合はタイミングを逃さず参加したいところです。
ちなみに「買い回り」に代わり「超ポイントバック祭」を利用した場合の実質還元率は最大+6%なので楽天ふるさと納税を利用時の現実的な還元率はやはり17%前後です。
Amazon Payが利用できるふるさと納税サイト
前置きが長くなりましたが、お買い物マラソンやスーパーセール期間中に楽天ふるさと納税を併用した場合の現実的な還元率は17%前後だと試算できました。
三井住友カードゴールドNL、プラチナプリファードほか各種クレジットカードの修行でプリペイドカードやアマゾンギフトカードへのチャージ残高が貯まってきたのでAmazon Payが利用できるふるさと納税サイトを調べました。
| サイト名 | 提携自治体数 | Amazon Pay対象 | 決済方法で検索 | 常設のポイント 還元 |
|---|---|---|---|---|
| ふるさとチョイス | 1,686 | 一部 | × | なし |
| ふるなび | 1,266 | 全て | × | 1%。1月末まで最大30% |
| ふるさとプレミアム | 262 | 一部 | ○ | アマギフ 7〜10%。1月末まで最大32% |
| ふるさと本舗 | 166 | 一部 | × | 期間限定のみ |
| マイナビ ふるさと納税 | 237 | 全て | × | 期間限定のみ。 1月末まで最大10%アマギフ還元 |
| JALふるさと納税 | 422 | 一部 | ○ | JALマイル0.5% |
6サイトのうち
- 全ての自治体でAmazon Payが利用できる、または検索条件に決済方法＝Amazon Payを指定できる
- 期間限定ではなく、常時何かしらの利用還元がある
という観点から「ふるなび」と「ふるさとプレミアム」について1月に実施中のキャンペーン内容と共に深掘りしました。
ふるなび：最大30%還元（1月末まで）のしくみ
2024年1月現在実施中の3つのキャンペーンを併用するとふるなびコインが最大30%還元というのが謳い文句。
ただし、還元率を最大化するにはクラウドファンディングやふるなびトラベルなど特定の返礼品への寄付が条件となっています。
クラウドファンディングとは通常のふるさと納税よりも寄付の用途がより明確になっていて、「応援したい！」と感じた地域の取り組みや課題を、直接支援することができるのが特徴です。
通常のふるさと納税のように返礼品があるタイプと返礼品なしタイプがあります。
「たまるモール」（ふるなびが運営するポイントサイト）の利用で1%は提携サービスへの資料請求やクレジットカードの発行などがありもはやふるさと納税は全く関係ないです。
ふるなびジャンボは1日1回応募でき、当選した場合は寄付額の10%相当が還元されるのですが上限が(2,000コイン/当選ごと）です。1万円の寄付を3ヶ所して3回応募したい場合は寄付自体を3日に分けて行う必要があります。
- ふるなびで実施中キャンペーンの現実的な還元率は9%前後。
- 楽天同様、複数のキャンペーンを併用する必要がありやや面倒。
- ふるなびコインは1コイン=1円（PayPay交換のみ0.98円)でアマギフ以外にも交換可能なのが魅力。
- キャンペーン以外の還元率は1%だが、ほぼ毎月何かしらのキャンペーンを実施。通常の返礼品で定常的に得られる還元率は今後調査。
- Amazon Payが利用できる自治体はふるさとプレミアムより多い。
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ふるさとプレミアム：最大32%還元のしくみ
キャンペーンがシンプルで分かりやすい！
ふるさとプレミアムはキャンペーンのしくみがとてもシンプルで分かりやすいのが魅力。事前エントリーさえ忘れなければ、複数のキャンペーンを併用したり、還元率を上げるために返礼品に制約あったり、といった煩わしさがありません。
ふるさとプレミアムは掲載自治体数が「楽天ふるさと納税」や「ふるなび」と比べると少なく、Amazon Pay決済が利用できる自治体も限定的ですが
決済方法で絞り込み検索できるので「せっかく寄付したい自治体が見つかったのにAmazon Payが使えない！」という徒労に終わらずに済みます。
今回は「はじめて利用」と「通常返礼品」で12%還元で利用してみました。
過去のキャンペーン履歴を確認するとほぼ毎月何かしらのキャンペーンを実施していて「誰でも○%」の部分が時期により変動します。だいたい7%がスタンダードで2023年は11月のみ10%還元でした。
- キャンペーンのしくみがシンプルで分かりやすい
- 常時6〜7%+αの還元なので好きなタイミングでお得に寄付しやすい
- 返礼品の選択肢は少ないので日用品の返礼品には迷わず寄付できる
\ シンプルでわかりやすい /
ふるさとプレミアムで返礼品をさがす
Amazon Pay利用でいつでも0.5〜1%還元
ふるさと納税に限らず、Amazon Pay利用時にアマゾンギフトカード残高を利用すると通常会員は0.5%、プライム会員は1.0%がアマゾンギフトカード残高に還元されます。
Amazon Payを利用する際はAmazon.co.jpに登録したクレジットカードよりも、一度ギフトカードにチャージして使うのがお得です。
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Amazon Payはギフトカードチャージルートがカギ！
三井住友カードゴールドNL100万円修行、プラチナプリファード40万円修行などでアマゾンギフトカード直接、またはKyashをはじめとするプリペイドカードにチャージするとポイントが多重取りでき、前述の各ふるさと納税サイトで実施の特典に加えて還元率がアップします。
- 三井住友カードGNL(1.5%)→Kyash
(0.2%)→アマギフ→Amazon Pay(1%)=2.5% - 三井住友プラチナプリファード（1%）→Kyash
(0.2%)→アマギフ→Amazon Pay(1%)=2.0%+4万ポイント - メルカード毎月8日(9%)→アマギフ→Amazon Pay(1%)=10%
Kyashまたはメルカードの次にIDAREを経由すればさらに年率2%のボーナスももらえます（IDARE残高へ一定額の入金が必要）
みんなの銀行・三菱UFJデビットCPなら20%還元（1月末まで）
1月末までに実施中のJCBクレジットカード・デビットカード新規入会者向けのキャンペーンを活用すればアマゾンギフト券へのチャージで20%還元（上限5,000円）されます。
対象カードはプロパーJCBまたは一部地銀で発行されるデビットカードで、三菱UFJ銀行、みんなの銀行も対象です。
JCBデビットカード入会を1月中に済ませ、4月中旬までにアマギフチャージ、その後年末にかけて返礼品を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ：返礼品タイプによりサイトを使い分けよう
ふるなび：家電、羽毛布団など高額な返礼品を選んでアマギフの消化とさらなるポイント多重取りに！
ふるさとプレミアム：トイレットペーパー、洗剤など日用品はサクッと選んで常設の高還元特典を狙うのがラク！
楽天ふるさと納税：豊富な返礼品がなんといっても魅力。衣類小物、キッチン雑貨、珍しい特産品など選ぶ楽しみを味わいたい時に！
ちなみに私はふるさとプレミアムで4.5万円分の寄付をして以下の還元予定です
- ふるさとプレミアム（初回利用特典含む）12%→5,400円
- みんなの銀行デビット2.5万円（20%）→5,000円
- メルカード毎月8日チャージ5回分(9%)18,750円→1,687P
- 差額は各種クレカ修行分(平均4%)1,250円→50P
- Amazon Pay利用特典1%→450円
- 合計：12,587円（28%還元）
今回はトイレットペーパー2種類と牛すじ（大好き）にしたので初回利用特典を活用してふるさとプレミアムを利用してみました。
今年の寄付金控除枠がまだ残っているので、今後のふるなびのキャンペーン内容もウォッチしてこのブログにまとめつつ利用してみようと思います。
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